仕事中の眠気が我慢できない!
職場でできる眠気を覚ます方法と眠気の原因を解説

仕事中の眠気が我慢できない!職場でできる眠気を覚ます方法と眠気の原因を解説

ランチ後の昼下がり、職場で眠くなってしまうことがありますよね。仕事中の眠気は、仕事の効率が落ちたり、うっかりミスにつながったりすることもあります。そこで今回は、職場でできる8つの眠気対処法を紹介しながら、眠気の原因を解説します。

仕事中に眠くなったら!?すぐにできる8つの眠気解決法

1.部屋の換気をする

二酸化炭素が多いと眠気につながるといわれます。会議室や人の多いオフィス、テレワークでこもりっぱなしの自室などは二酸化炭素濃度が高くなり、酸素濃度が低くなりがちです。窓やドアを開けたりして、こまめに換気をしましょう。

2.ガムを噛む

ガムを噛むのもおすすめです。「噛む」ことで脳が刺激されて、血液の循環が促されるようになり、脳細胞の働きが活発になります。ミントやカフェインを含んだガムは、さらに眠気解消の効果が期待できます。

3.眠気覚ましのツボを押す

眠気覚ましのツボと呼ばれる場所を、「イタ気持ちいい」と感じるくらいの強さで5秒程度押すことで眠気が解消します(個人差があります)。ただし、何回も押してしまうと、感覚がマヒして効果を得られなくなるので、1つのツボを押す回数は2~3回が目安です。

【顔】

・左右の目頭の上あたりにある「睛明(せいめい)」
・こめかみの目尻寄りにあるくぼみの「太陽」
・首の後ろの頭の付け根部分にある「風池(ふうち)」

【手】

・中指の爪の生え際より少し下にある「中衝(ちゅうしょう)」

これらのツボは、神経を活性化させたり、血液の循環を促したりする、眠気覚ましのツボといわれます。

4.ストレッチをする

ストレッチによって、血行を良くして血流の循環を促し、眠気を解消します。座ったまま両手を真上にあげて伸びをしたり、軽い屈伸をしたりするだけでも効果があるようです。

5.顔を洗う

顔に水圧や冷たい刺激が加わると、眠気が覚めます。メイクが気になる場合は、冷たいタオルなどを首筋や脇の下にあてるだけでも、同様の効果を期待できます。

6.カフェインを摂取する

コーヒー、緑茶、紅茶などを飲んで覚醒作用のあるカフェインを摂取します。一般的に、カフェインの効果は摂取後30分程度経過してから現れるといわれます。昼食後に会議が控えている場合は、会議が始まる30分前に摂取するとよいでしょう。

7.仮眠をとる

午後の早い時刻(15時頃まで)に、10~30分以内の短い昼寝をすることが、眠気による作業能率の改善に効果的といわれます。昼休みを有効に使えるなら、昼食をとったあとにカフェインを摂取して仮眠しましょう。カフェインの効果が出始める頃に起きれば、相乗効果で眠気の解消が期待できます。

8.眠気対策グッズを活用する

コンビニや薬局、通販サイトなどで手軽に買える眠気対策グッズを利用するのも良いでしょう。最近人気の眠気対策グッズには、次のようなものがあります。

  • ミントスプレー
    爽快感のある香りをシュッと吹きかけて、鼻で吸うミントスプレーです。バックやポーチに入れて持ち運べるスティックタイプが人気のようです。
  • マスク用ウェットシート
    手持ちのマスクにウェットシートをセットするだけで、爽快感のある香りで眠気を一気に覚ましてくれます。
  • アロマセラピーボトル吸入器
    眠気覚まし効果のあるアロマを入れて携帯できる吸入器です。持ち運びでき、いつでも使えて便利です。

仕事中に眠くなってしまう!その眠気の原因は?

昼食の内容が眠気の原因!?

昼食後に眠くなるという人は多いでしょう。ランチでごはんやパン、麺類などの炭水化物(糖質)を摂取し過ぎると、血糖値が上昇します。すると体が正常な状態に保とうと、血糖値を下げるホルモンを放出します。血糖値が一気に下がることで、急な眠気に襲われるのです。

<対策>

昼食時は白米を少なくしたり、玄米に変えたりして、炭水化物を控えるだけで血糖値の上昇を抑えることで、眠気につながりにくくなります。また、サラダから食べるようにして、食事が糖質に偏らないようにするのも効果的といわれます。

仕事中の姿勢が眠気の原因!?

猫背の状態で座っていると呼吸が浅くなり、体に取り込む酸素量が少なくなります。脳に送られる酸素量が少ないと、眠気を引き起こすといわれます。
特に、テレワークなど家で仕事をする場合、デスク(テーブル)や椅子が合っていなかったりします。また、前のめりになりがちな小さなノートパソコンを使っていたりすると、姿勢が悪くなりがちなので注意が必要です。

<対策>

仕事中は、「あごを引いて背筋を伸ばす」「イスに深く腰かける」といった姿勢を心がけ、なるべく体に酸素を取り込むようにすることが効果的です。
また、前傾姿勢などで眼精疲労が起こると、体が自然と目を休ませようとして、眠気につながることもあるようです。背筋を伸ばした状態で、ディスプレイの上端が目の位置よりも下にくるように調節したり、目とディスプレイ画面を40センチ離したりすることで、姿勢も良くなり、目の負担をやわらげるといわれます。

やっぱり、睡眠不足が原因!

慢性的な睡眠不足も、仕事中に眠気を引き起こす原因の1つ。成人なら6~8時間が睡眠時間の目安といわれますが、寝付けなかったり、眠りが浅かったりして、最適な睡眠時間を得られていない人も多いようです。

最近では、「デジタル時差ボケ」という言葉も聞かれます。これは、夜間にパソコンやスマホの画面を見ることで、ブルーライトが睡眠ホルモン「メラトニン」の分泌を抑制し、睡眠のリズムが乱れてしまうという問題です。これが不眠症や、日中の集中力低下にもつながるという指摘もあがっています。

<対策>

寝る前は、リラックスして入眠を促すようにしましょう。寝る直前の激しい運動や夜食の摂取は控え、パソコンやスマホを見るのは、就寝2~3時間前までに終わらせることをおすすめします。

睡眠時間だけでなく睡眠の質も重要です。就寝前の飲酒や喫煙、3~4時間以内のカフェインの摂取は、途中で目が覚めたり、トイレに行きたくなったりするので、眠りが浅くなる可能性があるので要注意です。

また、休日に長時間寝る「寝だめ」をする人がいますが、「睡眠」を「ためる」ことはできず、効果は薄いといわれます。逆に、休日に遅い時間まで寝てしまうと、光による体内時計の調整が行われないために生活が夜型化して、日曜の夜の入眠困難や月曜の朝の目覚めの悪さにつながるともいわれるため、注意しましょう。

ひどい眠気は病気の可能性も

毎日、きちんと睡眠時間をとっているはずなのに、日中の眠気がひどく、目覚めていられないような場合は、ナルコレプシー(居眠り病)などの過眠症の可能性もあります。過眠症は、仕事中や会議中に居眠りをしてしまったり、仕事のミスや事故につながったりするので要注意です。

<対策>

日中の耐えられない眠気や居眠りが1カ月以上続くような場合は、ナルコレプシーや睡眠時無呼吸症候群、特発性過眠症といった過眠症の可能性があります。できるだけ早めに医師による適切な検査を受けることが大切です。
また、不眠と鬱(うつ)の関係も大きいといわれます。家庭や仕事のストレスが、日中の眠気を引き起こしている可能性もあるため、可能であればストレスの改善を試みたり、医師にメンタルヘルスの相談をしたりすることも重要です。

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今回のまとめ

ここで紹介したストレッチや仮眠、眠気対策グッズなどで、仕事中の眠気はある程度しのげますが、生活習慣の改善や仕事をする環境の見直しといった長い目で見た眠気対策も大事です。こうした取り組みは、眠気対策だけでなく、心や体全体の健康増進にもつながり、一石二鳥です。良い睡眠を確保し、健康的な体や仕事の生産性アップにつなげましょう。

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