コロナ自粛で生活費は変わった?
マイコチャンネル読者300人のお金の実態調査&節約術

コロナ自粛で生活費は変わった?マイコチャンネル読者300人のお金の実態調査&節約術

コロナ禍によって、私たちの生活は大きく変化しました。毎日会社に出社していた日々からテレワークに変わったり、子どもたちも学校が休みになって家にいる時間が長くなったりしたことで、お金の使い方にも変化があったようです。そこで今回は、マイコチャンネルの読者308人を対象に、自粛生活によって、食費、光熱費、生活雑費、娯楽費などは増えたかどうか聞いてみました。アンケート結果から見えてきた生活費の実態や節約術について紹介します。

※「コロナ自粛前後で上がった生活費に関するアンケート」
調査期間: 2020年8月24日~8月28日/回答件数:308人

コロナ自粛で、水道光熱費と食費が上がったと答えた人がそれぞれ約6割に

マイコチャンネルの読者に、コロナ自粛による生活費の変化について聞いてみたところ、どの項目も「変化なし」と答えた人は13.0%にとどまり、9割近くの人が生活費が上がったと回答しています。それでは、コロナ自粛で上がった生活費TOP3の詳細を見ていきましょう。

1位 水道光熱費(64.9%)

コロナ自粛で上がった生活費で、もっとも多かったのは水道光熱費でした。ステイホームで水道、電気、ガスの使用頻度が上がり、支払い料金が増えたことを実感している人が多いようです。「在宅勤務中、夏の間は24時間クーラーを使用していたので、さすがに電気代には影響があった」と回答している人もいました。

【水道光熱費が上がった人の声】

・子どもが家で過ごしているため、光熱費が増えた
・在宅勤務になり水道光熱費が上がった。特に電気代が上がった
・家にいる時間が増え、今年の夏は猛暑だったこともあり電気代の金額が心配
・夫がずっと家にいて、冷房をガンガンかけているので光熱費がどんどん上がる
・一日中家にいるため、光熱費もトイレットペーパーも普段より使っている

2位 食費(59.7%)

子どもがいる家庭では、休校措置で給食がなくなり、自宅で昼食をとるようになったケースもあります。ステイホームで三度の食事を家族全員でとるなど、食費がこれまで以上にかかっているようです。また、気軽に外出できなくなり、外での楽しみが減った分、普段は買わないような少し値段の張る良い食材を使ったり、おいしい食事をデリバリーで注文したりしている人もいました。

【食費が上がった人の声】

・家にこもっているので、スーパーでの食材の買い込みが多くなった
・子どもの給食がなくなったので食費が上がった
・おやつもついつい食べるようになり、食費が増加した
・自粛前よりテイクアウトを頻繁に利用するようになった
・コロナのストレスに負けないよう、おいしいものを食べたいという欲求から贅沢になり、食費が上がった

3位 生活雑貨費(23.4%)

生活雑貨費では、コロナ禍において必需品となったマスクや消毒液などの衛生用品の購入が多いようです。また、「在宅勤務及び在宅時間が多くなり、快適に過ごすために家具を買い足したり小物を買ったりした」など、家の中で仕事ができる環境を整えた人も見受けられました。なかには、「出かけられないストレスで、ネット通販で不要なものまで買い過ぎてしまった」という人も。

一方で、自粛生活ということもあり、友人や同僚との交流が減ったことから、レジャー費や交通費、交際費などは抑えられている傾向にあります。

【生活雑貨費が上がった人の声】

・マスクやアルコール消毒液などの衛生用品の値上げ
・手作りマスクを使っていたが、暑くなってからは冷感素材のマスクを買った
・家の中を充実させるためにカーテンや収納グッズなどを買った
・パソコンは家族で共有していたが、もう1台購入。オンラインミーティング用にイヤホンマイクも買った

コロナ自粛生活で節約志向が高まってきている!?

新型コロナウイルス感染拡大に伴い、1人10万円の特別定額給付金が支払われましたが、ある調査では、全国の4割の人がその給付金を貯金に回していることがわかりました。堅実的なお金の使い⽅に意識が向いている⼈が多く、節約思考も高まっていることがうかがえそうです。

アンケートでは、「夫の勤務日数が減ったため、お弁当を作って節約しています」「ステイホーム中、ネットでいろいろ購入してしまう。買い過ぎを防ぐためクレジットカードをやめてデビットカードに変えました」といった節約術も寄せられていました。そんな節約術をいくつかまとめてみました。参考にしてみてください。

■食費の工夫

買い物の回数を減らし、まとめ買いをする人が増えている傾向がありますが、無駄な買い物をしないためにも、冷蔵庫の中などチェックして、買い物リストを作ってから出かけることをおすすめします。食費の予算もあらかじめ決めておくようにしましょう。ただしストレスを感じない程度に。おいしいものを食べる日(外食やデリバリー)などの計画立て、楽しめる要素を入れることも心がけましょう。

■クーポンを利用する

クーポンを利用して、支払い金額を抑えるのも効果的です。店舗の公式のアプリをダウンロードしたり、カード会員になったりすると、限定クーポンが配布されるケースもあります。

■通信費やサブスク(定額制)の見直し

総務省も料金引き下げを後押ししていますが、携帯電話など通信費用の見直しを考えるのも節約法のひとつです。料金プランを見直す、格安スマホや格安SIMへ変更する、固定電話を外す、インターネット回線の料金も見直すなど、検討してみましょう。プラン変更や別会社に切り替える場合は、手数料が発生しないか確認することも必要です。

また、音楽、映画、テレビ番組など、定額制で利用しているコンテンツも見直して、利用頻度が低いものや、不要なものは解約しましょう。

■クレジットカードではなくデビッドカードを使用する

デビットカードとは、クレジットカード同様、支払いに使えるカードです。クレジットカードとの違いは、利用した代金がその場で銀行口座から引き落とされること。銀行口座の残高を超えて使うことはできません。クレジットカードは、うっかり使い過ぎて後で支払いに苦しむこともありますが、デビットカードは、支払えないほどに使い過ぎることもありません。今月使って大丈夫な金額を口座に入れておけば、予算通りの支出を守ることができます。

■その他、不要品をお金に換える

不要になった洋服やブランド品、雑貨、CD、ゲーム機などは、フリマアプリやオークションサイトなどで販売することで、思わぬ副収入が得られることもあります。

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今回のまとめ

今回の調査では、コロナ禍における自粛生活で、水道光熱費や食費、生活雑貨費が増えた人が多くいることがわかりました。また節約するために、自炊の頻度を増やしたり、クレジットカードからデビットカードに切り替えたりするなど、工夫している人も見られました。

コロナをきっかけに、新たな生活様式が模索されるようになり、店舗や企業側も今後ますます新しいサービスを展開していくことが予想されます。情報収集をおこない、生活に取り入れることで、思っている以上に快適な生活が送れる可能性もあります。今までのやり方にとらわれず、柔軟に対応していけるといいですよね。