企業の人手不足は過去最高!でも売り手市場の職種には偏りが…その現状は?

企業の人手不足は過去最高!でも売り手市場の職種には偏りが…その現状は?

みなさんは売り手市場といわれている現在の採用状況について考えたことがあるでしょうか。売り手市場といっても、人手不足の職種や人気の職種には偏りがあるかもしれません。転職や次の仕事を検討している方がヒントになるような現在の求人情報を分かりやすくお伝えします。

現在、急速な人口減少、超少子高齢化が進む日本で、深刻な問題として挙げられるのが、労働人口の現象です。15~64歳の生産年齢人口は、2010年には8,000万人以上いたのに対して、2030年には6,700万人ほどに減少。生産年齢人口率も減少傾向になることが予測されています。

生産年齢人口の減少により、企業が人材を確保することが難しくなるため、働き手としては職探しに困らなくなるのでは…と思うかもしれませんが、人気職種に応募が集中することが考えられ、楽観視もできません。そこで今回は、超売り手市場ともいわれる現在の採用状況について見ていきましょう。

企業の人手不足、実際にどのぐらい進んでいるの?

労働力不足、人手不足といわれ続けていますが、実際どれほど企業が人手不足に悩まされているのでしょうか。人手不足を知る一つの手がかりは、完全失業率を指標にすることができます。
2018年8月の完全失業率は2.4%。2017年の平均も2.8%と完全失業率が3%を下回ったのは1994年以来で、バブル期とほぼ同じ。正社員、非正規社員ともに、人材の不足感が年々強くなっています。企業規模別で見ると、大企業では6割近く、中小企業では5割近くと、規模の大きい企業ほど正社員の不足感が強くなるようです※1

人気職種は依然と競争率が高いという現状

人気職種は依然と競争率が高いという現状

求人倍率5倍以上の職業を見ると、2020年の東京五輪に向けた建設ラッシュによる建築関係と警備員が上位を占め、人材不足による需要が高いことがわかります※2。一方、求人倍率1倍以下の職業には、正社員や非正規社員の求人で人気の高いオフィス系の職業が並び、競争率は引き続き高い状況が続いています。

<求人の多い職業TOP5>
1位 建設躯体工事の職業 10.95倍
2位 保安の職業 8.01倍
3位 建築・土木・測量技術者 6.32倍
4位 医師、薬剤師等 5.69倍
5位 建設・採掘の職業 5.14倍

<求人が少ない職業TOP5>
1位 一般事務の職業 0.34倍
2位 事務用機器操作の職業 0.44倍
3位 会計事務の職業 0.74倍

派遣社員では「事務職」として就業する人がもっとも多い

派遣社員では「事務職」として就業する人がもっとも多い

人気の事務職に就くにはどうしたらよいか、迷ってしまいますよね。でも、諦めるには早いかも!? 正社員では「事務職」の有効求人倍率が1倍を割っていますが、派遣社員の場合、3人に1人、女性だけで見ると約半数の人がオフィス系の職業に就いています※3。事務職を探すときは、正社員だけでなく、派遣社員という選択肢を増やしてみることで、ぐっと求人の幅が広がるかもしれません。まずは派遣で事務職の経験を積み、正社員にチャレンジするというのも無理なくステップアップする方法の一つです。

今回のまとめ

人材不足による売り手市場といっても、人気の企業や職種は、依然として競争率が高い状況が続いています。正社員で探してもなかなか求人募集が見つからない……そんな場合には、派遣という働き方も選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。スタッフサービスでは、さまざまな業界で事務職のお仕事をご紹介しています。また、無料のビジネススクールもご用意しています。PCスキルや基本のビジネスマナーが身につく講座など充実していますので是非ご活用ください。(※地域によりスクールのご用意が異なりますのでご了承ください)あなたの気になる業界や会社の求人について、お気軽にお問い合わせください。

スタッフサービスのスクール予約は登録スタッフの方専用マイページより可能です。

参照元
※1 帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2018年7月)」
※2 厚生労働省「一般職業紹介状況(2018年8月)」
※3 一般社団法人 日本人材派遣協会調べ
※掲載されている情報は2018年10月時点のものです。