派遣契約の終了が決まると、次の仕事探しが始まります。派遣会社に希望を伝えたり、次の仕事を探し始めたりするタイミングはいつがいいかなど、不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
今回は、契約期間終了日のどれぐらい前から仕事探しを始めたらいいのか、派遣会社にどんなことをどう伝えたらいいか、引き継ぎはどうしたらいいか、など次の仕事探しまでスムーズに進めるための段取りについて紹介します。
目次
すぐに就業先が決まりやすいのは、こんな人！
できるだけ期間をあけずに次の仕事を探すために心がけたいことがあります。仕事が決まりやすい人の特徴を参考に、自分に当てはまるかどうかチェックしてみましょう。
【仕事が決まりやすい人の特徴】
□自分がどんな仕事をしたいか、ビジョンが明確な人
□実務、ビジネスマナーなどのスキルがある人
□日頃から研修や講座を受講してスキルアップをはかっている人
□派遣会社とのコミュニケーションが取れている人
契約期間終了！次の仕事を探し始める時期はいつから？
求人が増えるのは次の仕事をスタートできる日まで1カ月を切ってからです。たとえば9月末日まで現在の契約があり、10月1日から次の職場で働きたい場合は9月7日頃となります。
ただし、現在の仕事の契約更新をしないという意思は、遅くとも契約期間が終了する日の1カ月前までに派遣会社に連絡しましょう。早めに伝えることにより、仕事探しもスムーズになります。
また、職場見学に行くタイミングも2～3週間前くらいを目安にするといいでしょう。
職場見学にはある程度準備をしておく必要があります。たとえば、未経験で希望する仕事がある場合、働きながらスキルや資格を身に付け、3カ月～半年かけて仕事を探す人もいます。そうでない場合でも、仕事を選ぶうえでの希望条件を整理し、優先順位をつけることで、よりあなたに合った仕事紹介を受けられるようになります。
それでは、次に具体的な段取りを見ていきましょう。
何をすればいい？派遣契約終了までにやっておくべき5つの段取り
契約期間が終了する1カ月前には派遣会社に契約を更新するかどうか伝えなければなりません。更新はしないのに、その時点で次の仕事が決まっていない、という状況だと不安ですよね。そこで、次の仕事をスムーズに決められるよう、契約終了2カ月前から終了日を迎えるまでの過ごし方をご紹介します。契約終了日までの流れとポイントをしっかり押さえておきましょう。
１．2カ月～1カ月半前：
求人検索をしながら、仕事探しをするうえで譲れない条件を整理する
現在の契約を更新せずに、なぜ新たな派遣先を希望するのか？どんな仕事をしたいのか？次の職場に何を求めているのか？など、整理をしたうえで仕事探しを始めましょう。求人検索をしながら、希望する条件を明確にして、優先順位をつけておくことがポイントです。
【あなたは何を優先する？仕事探しの条件例】
- 勤務地
- 勤務日数
- 勤務時間
- 通勤時間
- 時給
- 仕事内容
- 残業の有無
２．1カ月半～1カ月前：
契約更新しないことを派遣会社に伝え、新たな派遣先を紹介してもらう
契約更新をしない場合、派遣会社にその旨を伝えましょう。ここで大切なのは、契約更新しない理由を正直に伝えること。職場の環境を変えたい、スキルアップをしたい、人間関係がうまくいかなかった、など本音を隠さず伝えることで、派遣会社も適性を見て条件に合った仕事を紹介しやすくなります。
日頃から、派遣会社の担当者に現状や希望する仕事について伝えるなど、積極的にコミュニケーションを取ることをおすすめします。
３．1カ月～半月前：
契約終了日以降にスタートできる求人が入りだしたら、エントリーを始める
契約終了日以降にスタートできる求人が入りだしたら、エントリーを始めましょう。競争率が高い求人もあるため、必ずしも希望した求人に就けるとは限りません。そのため、2～3社ほどエントリーしておくとよいでしょう。ただし、複数エントリーする場合は、その旨を派遣会社の担当者に伝えておきましょう。
４．派遣先への職場見学（顔合わせ）が本格的に始まる
エントリーした求人について、派遣会社が派遣スタッフ・派遣先との間で調整を行い、職場見学（顔合わせ）を設定します。職場見学では、主に次のようなことを行います。事前にそれぞれの内容を準備・確認しておきましょう。
【準備・確認しておくこと】
- 自己紹介
- 就業条件、業務内容などの確認
- 業務開始までのスケジュール確認
５．半月前～契約終了日：
新たな派遣先が決定する
職場見学が終わると、派遣会社は、派遣スタッフの意思確認を行います。そのうえで、早ければ2～3日、遅くとも一週間程度で派遣会社から派遣先決定の可否について連絡があります。
引き継ぎもしっかりと行い、気持ちよく新たな派遣先へ
派遣社員の仕事は派遣先の社員が把握しているから、引き継ぎは必要ない！？そんなことはありません。職場や仕事内容にもよりますが、自分が担当していた仕事に関しては、引き継ぎ書、もしくはマニュアルなどを用意しておきましょう。後任への引き継ぎがスムーズにでき、派遣先にも喜ばれます。
今回のまとめ
次の仕事探しで失敗しやすいケースとして、「焦って次の仕事を決めてしまうケース」があります。契約終了の直前になって慌てて求人検索を始めると、仕事は見つかっても、実際に働き始めたら希望していた就業条件とは異なっていたり、思っていたよりもハードだったりと、後悔することがあるようです。今回ご紹介した仕事探しのポイントを押さえ、なるべく早くから次の仕事探しを始めるようにしましょう。
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