今さら聞けない!?
仕事でよく使うカタカナのビジネス用語

今さら聞けない!?仕事でよく使うカタカナのビジネス用語

「職場にカタカナ言葉が多すぎてわからない!」そんな風に感じたことはありませんか?「明日のミーティング、リスケできる?」「本日のアジェンダは…」といった聞き慣れない言葉がたくさん使われますよね。日本語で言ってくれればいいのに、と思う人も多いと思います。そこで今回は、今さら人には聞きづらいカタカナのビジネス用語をピックアップしてみました。

職場で日常的に使われるカタカナビジネス用語

(タスク、デフォルト、バッファ、リスケ、リテラシー)

タスク

<意味>
task=一定期間内に達成しなければならない作業・仕事・課題、割り当てられた具体的な作業のこと。いくつかのタスクが組み合わさって、1つの計画(プロジェクト)が完成します。ある仕事を分解して最小単位の作業に落とし込むことを「タスクに落とす」と言います。

<例>
「チームリーダーは、メンバーのタスクの進捗状況を常に把握しておかなければなりません」

デフォルト(デフォ)

<意味>
Default=もともとの意味は、パソコンなどにおける初期設定、工場出荷時に設定されている動作環境のこと。そこから転じて、標準、いつものこと、当たり前のことという意味で使われます。人の言動などについて使われるときは、ネガティブな意味合いのことが多いようです。

<例>
「デフォルトのまま使用しても、カスタマイズして使用しても問題ありません」
「毎日5分遅刻というのが、◯◯さんのデフォなんですよ」

バッファ

<意味>
buffer=衝撃を和らげるための緩衝(材)のこと。ビジネスシーンでは「余裕、ゆとり」という意味で使われます。予算や納期、計画などにゆとりを持たせる、品物や資料に在庫や予備を用意する、余剰人員を見込んでおくといった意味合いで使います。

<例>
「スケジュールにはバッファを設定しておかないと、何かあったときに対応できません」

リスケ

<意味>
reschedule=リスケジュール、予定変更、日程の延期などスケジュールを組み直すこと。商品の受発注では、個数を減らす、発送日を変更するという意味でも使われます。

<例>
「今週木曜日の打ち合わせは、先方の都合で来週月曜日にリスケされました」

ただし、カジュアルな表現なので、上司や取引先に対して使うべきではありません。その場合は、「スケジュールの変更をお願いいたします」と伝えるのがマナーです。

リテラシー

<意味>
literacy=そもそもの意味は、読み書きの能力、識字率のこと。転じて、特定の分野の知識を有し、理解して使いこなすことができる能力をいいます。ITリテラシー、メディアリテラシーなど、「◯◯リテラシー」という形で使われます。

<例>
「世の中にはフェイクニュースもあるから、メディアリテラシーを持つことが大事です」

会議でよく使われるカタカナビジネス用語

(アイスブレイク、アサイン、アジェンダ、エビデンス、コアコンピタンス、スキーム、ブレスト)

アイスブレイク

<意味>
icebreak=氷を溶かす(break the ice)という意味。初対面の人同士が緊張をほぐして打ち解けるためにおこなう、さまざまな働きかけのこと。営業活動の最初にするざっくばらんな雑談などもこれにあたります。

<例>
「研修に入る前に、まずはアイスブレイクとしてお互いに簡単な自己紹介をしましょう」

アサイン

<意味>
assign=仕事を割り当てる、役職に任命する、部署に配属すること。プロジェクトなどに参加する、人員を確保しておくという意味でも使われます。ホテルやレストランでは、部屋や席を割り当てるという意味でも用いられます。

<例>
「今回のプロジェクトには、企画事業部から優秀な人材3人をアサインする予定です」

アジェンダ

<意味>
agenda=予定表、行動計画のこと。会議で取り扱う議題をリスト化したものを指します。政治用語としては検討課題、文房具ではスケジュール帳・手帳という意味もあります。「レジュメ」も似た言葉ですが、レジュメは発表内容を簡潔にまとめたものです。

<例>
「本日の会議のアジェンダについては、お手元の資料をご覧ください」

エビデンス

<意味>
evidence=証拠、根拠、裏付け。内容がわかるような契約書や請求書、領収書、議事録などの文書やデータ、メールなどのこと。ビジネスシーンでありがちな「言った言わない」のトラブルを未然に防ぐためには、あとで証拠にできるような記録を残しておくことが大切です。

<例>
「契約内容について双方の言い分に違いがありますが、エビデンスはありますか?」

コアコンピタンス

<意味>
core competence=核となる(core)能力(competence)、他にはない強み、他がまねできないような得意分野のこと。他社との差別化ポイントになるような技術やサービス、特色・特徴を指していう言葉です。

<例>
「事業戦略を立てるには、まず我が社のコアコンピタンスを理解することが重要です」

スキーム

<意味>
scheme=枠組みや仕組みのこと。ビジネスシーンでは、特定の課題解決に向けた具体的な構想や戦略、計画を指して使われます。「販売スキーム」=販売戦略、「事業スキーム」=事業戦略という意味になります。

<例>
「次のミーティングまでに、新商品の販売スキームを資料にまとめておいてください」

ブレスト

<意味>
brainstorming=ブレインストーミングの略。会議におけるグループディスカッション方法の1つで、集団発想法などと訳されています。複数の参加者がそれぞれ自由に意見を出し合うことで斬新なアイデアを出しやすくする会議方法です。

<例>
「議論が煮詰まってしまったので、ここで10分間のブレストを挟みましょう」

今回のまとめ

職場によくわからないカタカナ用語が飛び交っていると面食らってしまうものです。でも、一度意味がわかってしまえばなんてことはありませんし、使いこなせれば意外と便利に感じるかもしれません。ただし、相手が「わかってない」と感じたら、わかりやすい言葉に言い換えて伝えることが大切です。相手に合わせて臨機応変に言葉を使い分けることが、良いコミュニケーションにつながります。

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