仕事を終えて家に帰ったとき、ほっとするけど何となく寂しい……そう感じたことはありませんか?
帰宅してドアを開けると部屋は真っ暗。電気をつけて一人過ごしていても、いつも通りの部屋のはずなのに何だか殺風景に感じてしまいます。
そこでおすすめしたいのが、部屋にちょっとしたグリーン、観葉植物を置いてみること。観葉植物を置くだけで、見た目にも部屋が明るくなります。また、育てていくうちに日々のささやかな変化を見つけられて、だんだん愛着がわいてかわいく思えてくるかもしれません。
リビングや玄関、職場のデスクの上など、あなたの近くにちょっとだけ緑を足してみませんか?今回は、日々の生活に彩りと癒しをもたらしてくれる、観葉植物の魅力についてご紹介します。
潤いと癒しをもたらしてくれる観葉植物の効果とは?
おしゃれなカフェや美容院を想像してみてください。まわりに緑があると、それだけで明るく華やかになりますよね。観葉植物はインテリアとしても癒しの効果だけでなく、部屋の空気をきれいにしてくれたり、肌に潤いを与えてくれたり、さまざまな効果があります。ここでは観葉植物がもたらす3つの効果をご紹介しましょう。
【効果1】部屋の空気をきれいにしてくれる「空気清浄効果」
観葉植物を部屋に置く最大のメリットは、空気がきれいになること。植物には、光合成をして二酸化炭素を酸素に変えるだけでなく、空気中の有害物質を吸収する「空気清浄効果」があります。ホルムアルデヒドなどシックハウス症候群の原因になる有害物質成分をろ過してくれるのです。ほかにも殺菌効果や消臭効果などもあり、空気をきれいにおいしくしてくれる効果があります。
【効果2】植物は自然加湿器。肌の「保湿効果」も
2つめの効果は、保湿効果があること。観葉植物は水分を葉から蒸散させるため、空気中に適度な湿度を与えます。いわば、天然の加湿器の役割を果たしてくれるのです。秋から冬にかけて乾燥しがちな部屋や、お肌にも潤いをもたらしてくれるのは、女性にとって嬉しい効果ですね。
【効果3】目にもやさしい「癒し効果」
そして3つめの効果は、癒しの効果です。観葉植物の緑色は、リラックスカラーといわれています。特に植物を眺めていると目の疲労が解消されることが、さまざまな研究結果から報告されています。パソコンの画面を長く見るようなお仕事の方は、部屋だけでなく職場のデスクにも小さな観葉植物を置くとよいでしょう。
ほかにもリラックス効果をもたらすマイナスイオンを発生させる効果もあります。最近イライラすることが多かったり睡眠不足で悩んでいたりする方は、観葉植物を部屋に置くことで解消されるかもしれません。
購入する前に確認しておきたい3つのポイント
一口に「観葉植物」といっても数百種類もあります。それぞれ見た目も育て方も違うので、「いったいどれを選べばいいの?」と悩みますよね。新しい観葉植物を迎えいれる際に大切なのは、「自分の部屋に合った」ものを選ぶことです。
お店ではかわいく見えて購入したけれど、部屋の環境にあわずうまく育てられなかったなんてことがないように、購入前にチェックしておきたい3つのポイントをご紹介します。
【チェックポイント①】部屋に陽あたりのいい場所はある?
まずは部屋のどこに置くかを決めておきましょう。
観葉植物の多くは日光から栄養を取り入れます。しかし、カーテンを閉めたまま出かける方も多く、観葉植物が暗い部屋で日中を過ごすことになるケースがよくみられます。実は観葉植物を枯らしてしまう原因のひとつに、この日光浴不足が挙げられます。
そこで観葉植物を選ぶ前に、まず部屋に陽あたりのいい場所があるかチェックするようにしてください。
部屋が北向きでどうしても陽あたりが悪い場合には、たまに日光浴させることを前提に、日陰に強い品種を選ぶとよいでしょう。
【チェックポイント②】部屋は寒すぎない?
次にチェックしてほしいのが、部屋の「室温」です。観葉植物には、15度以下になったら根が腐ってしまうものや、氷点下でも元気なものなど部屋の温度が発育に影響するものもあります。住んでいる環境によって室温が違うので、夏場と冬場のだいたいの室温を知っておき、品種選びの参考にしてください。
【チェックポイント③】観葉植物はどこまで大きくなる?
最後のチェックポイントは「大きさ」です。観葉植物は家具と同じで、大きすぎるとバランスが悪いです。小さいものを購入したのに予想外に大きく育ってしまい、部屋に置ききれず手放すことになってしまっては寂しいですよね。
そうした失敗をしないために、テーブルの上や家具と家具の間など、予め置きたい場所を決めてサイズを測っておきます。そして、成長してもそこにおさまる大きさの品種を選ぶために、その植物がどのくらい大きくなるのか、お店の人に確認しておくとよいでしょう。
初心者におすすめしたい育ててかわいい観葉植物5選
前章の3つのチェックポイントを踏まえた上で、実際に観葉植物を選んでみましょう。ここでは、育てやすい初心者向けのものから、個性的な変わり種まで、いくつかおすすめの観葉植物をご紹介します。
とにかくかわいい!ミニサボテン
枯れにくいことで有名なサボテン。小さなものは値段も安く、手軽に購入できます。小さくてかわいいので、プレゼントにもピッタリ!同じく多肉植物も、テーブルや職場のデスクなど日常にちょっと緑を添えるのにおすすめです。
迷ったらコレ!ポトス
初心者向けで人気のポトスは、観葉植物ブームのきっかけになったともいえる定番の一品。ツヤツヤの葉に白い模様が浮き出ているのが魅力的です。明るい部屋で、土が乾いたら水をあげるだけでスクスクと育ってくれる、育てやすいことも嬉しいポイントです。
金運アップを願うなら!ミリオンバンブー
アスパラガスのような硬い茎が特徴的。くねくねと伸びたものもあれば、網のように形がデザインされたものもあり、育てるのが楽しくなります。金運がアップする縁起のいい植物としても人気です。
アレンジするのが楽しい!ワイヤープランツ
丸くて小さな葉っぱがかわいらしく、細い茎をぐんぐん伸ばして成長していきます。高いところから吊るしたり、寄せ植えにしたり、増やすのも簡単なので、小分けにしていろいろとアレンジできるのが楽しい品種です。
幸せになりたい!オリーブの木
少し大きめの観葉植物を育ててみたいという方は、オリーブの木がおすすめ。派手すぎない色合いが部屋に落ち着きを演出し、インテリアとしても人気です。ちゃんと育ててあげれば、5月には小さな白い花が咲き、10月には実がなるのを楽しめます。
オリーブの花言葉は、「勝利」「知恵」「平和」「安らぎ」など。幸福の木としても知られるオリープが、癒しをもたらしてくれるでしょう。
失敗しないために知っておきたい観葉植物の育て方
いざ育てよう!というときに、「観葉植物を枯らしてしまうのがこわい」という不安があるかもしれません。枯らさずに生き生きと育てるコツをご紹介します。
枯れてしまう一番の原因は水のやりすぎ
観葉植物が枯れてしまう一番の原因は、実は水のやりすぎです。頻繁に水をあげると、「根腐れ」という病気にかかってしまいます。水をあげるのは土が乾いたときのみでOK!鉢の下からチョロチョロと水が垂れ落ちてくるくらいたっぷりとあげましょう。
とくに夏場は植物にとって成長期なので、冬よりも多くの水が必要になります。もし水のあげすぎが心配なら、霧吹きで葉にお水をシュッシュと振りかけてください。
日々観葉植物の状態を見てあげながら、品種にあった水やりで愛情を込めてお世話してあげてくださいね。細かい育て方は品種によっても違うので、購入の際ご確認ください。
日照不足にならないように、お休みの日は窓辺におく
風通しの悪さや日光浴不足など、観葉植物が枯れてしまう原因は水のやりすぎ以外にもいくつかあります。観葉植物の様子を見て、「なんだか元気がないなあ」と思ったら、お休みの日に窓辺に置いて日光と風にあてるようにするなど、観葉植物をリフレッシュさせるように工夫をしてみてください。
動物と比べたら比較的育てやすいとはいえ、観葉植物もやっぱり「生き物」なのでデリケート。ときどき気にかけて、愛情をたっぷりと込めて世話をしてあげてくださいね。手をかけてあげることで植物は生き生きと育ち、自分もお世話するのが楽しくなってくるはずです。
今回のまとめ
観葉植物は殺風景だった部屋に彩りをもたらし、心を癒してくれます。部屋が明るくなると、気持ちも明るくなって前向きになれますよね。さらに、空気をきれいにする効果や保湿効果もあるなど、身体にもいいことばかり。
また、育てていくうちに愛情もわいてきて、日々の生活に張りも出てきます。少しずつ成長していく姿を見たり、かわいらしい花が咲いたりすると嬉しいものです。
幸せなボタニカルライフ、あなたもはじめてみませんか?