もしものときに備えておきたい!
職場での防災対策とチェックリスト

もしものときに備えておきたい!職場での防災対策とチェックリスト

豪雨、洪水、地震など、毎年のように大規模な自然災害が起きています。災害はいつ起こるかわかりません。自宅の防災対策はしていても、職場に防災グッズを用意している人は案外少ないのではないでしょうか。そこで今回は、職場における防災対策を紹介します。もしも仕事中に災害が起きたら…。そんな場合を想定して、日ごろからマニュアルをチェックするなどしっかり準備をしておきましょう。

防災マニュアルなどの確認を!職場での防災対策

ここ数年、大規模な災害が頻発しているため、企業でも防災意識が高まってきています。防災マニュアルの配布や、防災用品を備蓄している企業もありますが、すべての会社がそうとは限りません。また、派遣スタッフやパート職員の場合、勤務日が合わないなどの理由で避難訓練などに参加できないこともあります。避難経路や避難場所の確認など、自分で防災対策をしておくことが大切です。

□避難経路・避難場所の確認

職場の避難経路や避難場所をチェックしておくことは非常に重要です。職場のある自治体のホームページを確認するなど、自衛策を講じておきましょう。災害時はスマホが使えなくなるケースもありますから、避難用の地図もプリントアウトしてバッグやデスクに入れておきましょう。

□公衆電話の場所

災害時は停電などの影響によってスマホが使えなくなり、連絡手段が断たれてしまうことがあります。公衆電話は災害時でも停電や通信制限の影響を受けることなく使用できます。職場の近くにある公衆電話の位置を確認し、小銭やテレフォンカードを用意しておきましょう。

防災対策!個人で最低限必要なグッズは?

2011年の東日本大震災では、鉄道等の交通機関がストップし、自宅に帰れないという帰宅難民が続出しました。大規模な災害が発生したら、職場や避難所に何日も宿泊する可能性があります。とはいえ、職場に私物を置けるスペースは限られていますから、たくさんの防災用品を置いておくのは難しいかもしれません。最低限必要なものを考え、用意しておきましょう。

□食料品・飲料水

食べ物や飲み物は、欠かせません。お湯を沸かすことができればインスタント食品やレトルト食品が便利ですが、災害時は電気や火が使えなくなる可能性が高いです。温めずに食べられるレトルト食品、栄養補助食品、ゼリー飲料、缶詰など、そのまま食べられるものを用意しておきましょう。

□スマホの充電器

スマホ充電器やモバイルバッテリーは、災害時は特に重要となる必需品です。停電時も使用できるように、乾電池式の充電器と予備の乾電池を用意しておきましょう。

□懐中電灯

災害が起きたときは、電気は必ず止まるものと考えておいたほうがいいでしょう。懐中電灯やランタンなど、電池で明かりを灯すことができるものが必要になります。ヘッドライトタイプの懐中電灯を用意しておくと、避難時や移動時も両手が自由になるので便利です。

□その他

ブランケット、簡易トイレ、ラジオ、お泊まりセット(洗顔用具、下着、メガネ、コンタクト、薬、生理用品)などがあると、何日か会社に泊まることになっても安心です。また、建物が倒壊したりすると、周囲に声が届かなくなります。ホイッスルを用意しておくと助けを求めることをできるので、いざというときに役に立ちます。

災害で電車がストップ!徒歩で帰宅することになったら…

徒歩で帰宅することになった場合や、避難場所まで移動するときに必要となる防災用品も考えておきましょう。どんなものがあるといいのか、チェックしてみましょう。

□帰宅支援マップ

首都圏では、災害時の移動ルートの目安になる情報が掲載された「帰宅支援マップ」などのガイドブックが市販されています。各地方の自治体ホームページなどにも、主要な帰宅経路や広域避難場所・一時避難場所などを明記した帰宅支援マップが掲載されていたり、ダウンロードできたりする場合があります。こうしたものを入手しておくと避難するときに安心です。

□スニーカー

地震や台風の際は、瓦礫や割れたガラスなど危険なものが道路に散乱します。通勤時にヒールのある靴をはいている人は、履き慣れたスニーカーを用意しておきましょう。

□マスク

災害時は、建物の倒壊等によってアスベストなどの有害物質や粉塵が空気中に舞っている場合があります。感染症を予防するためにもマスクは必需品です。

□現金

大規模な停電が発生すると、キャッシュレス決済ができなくなります。ATMも使用できなくなり、機械の中の現金がなくなってしまうこともあります。災害に備え、現金を用意しておきましょう。

□雨具

豪雨や台風に備えて用意しておきたいのは、防災用レインコートです。ポンチョタイプもありますが、おすすめなのは上下セパレートタイプです。上着とズボンがセットになっているため、大雨の中で移動しても下半身が濡れません。長靴があるとより安心です。

□チャック付きのビニール袋

豪雨や台風の際は、荷物が濡れることがあります。チャック付きのビニール袋を用意して、スマホやマスクなど、濡れたら困るものはジップロックなどに入れて持ち歩きましょう。

□リュック

これらの防災グッズがすべて入るリュックを用意しておくと避難するときに便利です。防災グッズ一式がセットになった「防災リュック」と呼ばれる商品も市販されています。

□その他

帽子とタオルを用意しておくと、瓦礫などから頭と首を守ることができますし、熱中症対策にもなります。また、冬は寒く、夏は暑いです。携帯カイロや冷却シートがあると安心です。

災害時、家族との安否確認

災害が起こって自宅に戻れなくなったときのために、家族との連絡手段や安否確認の方法も考えておきましょう。いざとなってからではなく、今から準備しておくことが大切です。

□災害用ダイヤル(171)

安否メッセージを登録し、家族などが聞くことができる声の伝言板です。固定電話からでも登録・再生ができるので、スマホや携帯電話に慣れていない高齢者の方も安心して使えます。

□災害用伝言板

被災した人の安否確認ができる災害時専用の伝言板を通信キャリア各社が提供しています。登録すると「メール」や「電話」で伝言を届けることができます。

□J-anpi(安否情報まとめて検索)

「電話番号」または「氏名」を入力することで、通信キャリア各社が提供する災害用伝言版、報道機関、企業・団体が提供する安否情報をまとめて一括検索することができます。
https://anpi.jp/info/about.html

その他、「名前」による検索・確認ができる「Google パーソンファインダー」、TwitterやFacebook 等のSNSに投稿して安否を知らせるなど、さまざまな方法があります。

今回のまとめ

災害に備えて必要な準備は、いろいろあります。職場の防災対策は、その重要なひとつです。デスクやロッカーに置いておける防災用品には限りがありますが、避難経路の確認や非常食、最低限必要な日用品の準備はしておきましょう。また、災害後の仕事にも備えて、データやシステムのバックアップも定期的かつ頻繁に行うようにしましょう。

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