世間では、企業の従業員、派遣社員などの私物パソコン内のWinnyというソフトウェアにコンピュータ・ウィルスが感染し、個人情報や営業機密が漏えいする事件が数多く起きています。そこで、Winnyの基本的な知識とその対策をご案内しますので、お役立てください。
- 1.Winnyとは
- Winnyとは、不特定多数の利用者間でファイル交換を実現するソフトウェアです。このようなファイル交換ソフトウェアは、匿名でさまざまなファイルを交換できるため、利便性の高いソフトウェアとして注目され、数多くの利用者に普及しました。
(注:しかし、知的財産権を侵害するファイル交換が横行したため、04年に著作権侵害の幇助の容疑で開発者が京都府警察に逮捕されました)
- 2.Winnyの危険性
- WinnyがAntinnyなどの「暴露ウィルス」と呼ばれるコンピュータ・ウィルスに感染すると、パソコン内のメールやWord、Excel等のデータファイルが、パソコン内の公開フォルダにコピーされ、それが世界中の不特定多数のWinny 利用者が入手できる状態になってしまいます。このような状態になった場合、漏えいしたパソコンのデータは、回収がほぼ不可能となり、場合によっては第三者に悪用され、2次、3次へと被害が拡大していきます。特に、会社の業務データなどを私物パソコンにコピーしていた場合には、自分が被害者となるだけではなく、会社に損害を与える加害者となってしまいます。
- 3.基本的なWinny対策
- Winnyなどのファイル交換ソフトウェアによる情報漏えいを起こさないために、以下のような点に注意しましょう。
- 職場での対策
- ・派遣先のルールを遵守し、上司の指示に従うこと。
- ・上司の許可なく、私用アドレスにメールを送らないこと。
- ・上司の許可なく、会社パソコンにソフトウェアをインストールしないこと。
- ・上司の許可なく、会社パソコンを外部に持ち出さないこと。
- ・上司の許可なく、会社パソコンからUSBメモリやCD等に情報をコピーしないこと。
- ・上司の許可なく、私物パソコンを職場に持ち込んだり、会社ネットワークに接続しないこと。
- ・職場の重要なデータには、暗号化やパスワード保護を実施すること。
- 自宅での対策
- ・Winnyに限らず、ファイル交換ソフトウェアを使用しないこと。
- ・会社の業務データは、私物パソコンに持ち込まない(メールなどで送信しない)こと。
- ・私物パソコンにもウィルス対策ソフトウェアを導入すること。
- ・ 家族などとパソコンを共有している場合、自分がWinnyなどのファイル交換ソフトウェアを使用していなくとも、他の家族が使用しているかもしれないので注意すること。
※上記は、基本的な対策です。さらに詳しい内容をお知りになりたい方は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構:http://www.ipa.go.jp/)のホームページなどをご確認ください。
出展元「IPAセキュリティセンター」を元に改変
以上